「とげぬき歯ブラシ」の使い方
※「とげぬき歯ブラシ」の注文があり、たくさん作成しました。
「とげぬき歯ブラシ」は、普通の歯ブラシの毛の束を思いきって抜いてしまったものです。では、なぜ、せっかく植えてある毛の束をそんなにたくさん抜いてしまうのでしょうか。
自分の手を歯並びに置きかえて考えてみます。手をにぎって人さし指から小指までの4本の指を、爪が並ぶようにそろえてみます。この並んだ爪を普通の歯ブラシでみがいてください。爪の表面は簡単にみがけます。でも、爪と爪の間(指と指の間)には歯ブラシの毛の先はなかなか入りにくいはずです。
自分の歯でも同じことがいえます。普通の歯ブラシでは毛の束がギッシリと植えられていて、歯の表面に直角に当たり、ふんばるから、歯ブラシの毛の先がそれ以上入っていきません。普通の歯ブラシでは歯ブラシの毛が多すぎて、歯と歯の間に入るのをジャマしあっていることになります。
毛先が届かなければ、歯に付着したプラーク(細菌のかたまり)は除去できませんから、細菌とたたかうために炎症が発生します。歯は歯ぐきのなかにある歯槽骨という骨で支えられています。でも、骨の成分は熱に弱いために、炎症の微熱によって時間をかけて歯を支える骨が少しずつ溶けていきます。歯周病はこうして進行するのです。だんだん歯が動揺していき、グラグラと感じるようになります。いわゆる歯槽膿漏という病気です。放置しておくと、歯が一本二本と抜けてしまいかねません。
歯をきちんとみがいているはずなのに、なぜ? でも、これは歯みがきの仕方が悪いからではありません。自分の責任でもありません。歯肉の病気、また歯槽膿漏の原因は歯ブラシの構造。ひとことでいえば、歯ブラシそのものが悪いのです。
歯と歯の間に毛先が入る「とげぬき歯ブラシ」は、毛先を当てて軽く振動させるだけ。指を口のなかに入れて毛先の反対側を触ってみてください。毛先が通って抜けているのがわかります。また、歯みがき剤は使いませんから水もいらないので、いつでもどこでもみがけます。
ただし、「とげぬき歯ブラシ」でみがくと、出血することがあります。それは炎症のために弱っている歯肉に「とげぬき歯ブラシ」の毛先が届いている証拠なのです。ちょっとだけ痛くても、毛先が届けば歯に付着しているプラークは少しずつ除去されます。やさしくやさしくみがいていれば、数日後には出血はおさまります。
プラークは放置していると歯石という硬い物質になってしまうので、これは歯みがきでは除去できないので、歯科医院で丁寧に削ってもらいましょう。そして歯肉の症状も改善されるので、定期的に歯科医院で「歯のお掃除」をすることをお勧めします。
「とげぬき歯ブラシ」は、にんじん食堂の料理人が考案しました。質問などがありましたら遠慮なく「フェイスブック」のメッセージなどを送ってください(「実方藤男」で、検索してください)。 または、以下に郵便をお願いします。
〒616―8165 京都市右京区太秦桂ヶ原町9―6 実方藤男


コメントを残す