「ドゥルワカシー」
沖縄料理の「名前」には、特徴があります。じつは、固有名詞を使ったものがとても多いのです。
料理の名前は普通、「食材」・「料理法」・「味付け」などを組み合わせたものになりますが、沖縄料理では、みんなが知っている固有名詞がつくことがあります。その意味や由来などを楽しみましょう。
「ドゥルワカシー」は、「ターンム」(田いも)とその葉柄である「ムジ」(ずいき)を主役に、豚三枚肉・干ししいたけ・カステラ*などの材料を細かく刻み、さらに豚出汁を加えて煮込みながら、つぶして練っていくという不思議な調理法の料理です。では、その名前の由来は?
フツフツと湯気をあげながら、グツグツと煮える様子は、まさに「泥が沸いている」感じです。納得。ちょっと汚い名前と見かけとは違い、その味わいは深淵で濃厚、かつ清廉でさえあるのです。お祝いのときに欠かせない大事な料理です。
*「カステラ」とは「カステラかまぼこ」のこと。
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