沖縄の「お汁」料理
「クーリジシ」(1)
具だくさんの「クーリジシ」は、お盆などにいただく沖縄の「お汁」料理です。栄養素のバランスもよく、肉と野菜を卵がふんわりと包み込んだ食感は独特で、子どもからおとしよりまでみんなに喜ばれます。つくり方も簡単。お盆にかぎらず、いつでも食べたいものです。
でも、「クーリジシ」というネーミングが不思議ですね。「クーリ」は「氷」で、「ジシ(シシ)」は「肉」のことです。だから直訳すると「冷凍肉」になってしまいます。アチコーコー(あつあつ)のお汁なのに理解できません。
じつは、最後に卵を加えて、卵とじにしてあるその姿が、積もった雪のように見えるからなんです。雪と氷のない沖縄の人びとの憧れが命名したのかも知れません。メルヘンチックで、「ドゥルワカシー」や「ンムクジプットゥルー」に勝るとも劣らないステキな名前です。
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